禁煙で体重が増えるとT2Dリスクは増すがあまり心配はない
Smoking Cessation, Weight Change, Type 2 Diabetes, and Mortality
背景
禁煙後は体重が増えることが多いが、それは健康リスクとなるか。Harvard T.H. Chan School of Public HealthのHuらは、NHS・HPFS参加者の19.6年追跡データを分析した。
結論
禁煙のT2Dリスクを認めたが(HR:1.22)、このリスク増は一過的なもので死亡リスク増を伴わなかった。現在喫煙者と比較して、体重増のない禁煙者の心血管疾患因死亡のHRは0.69、0.1〜5kg増の禁煙者では0.47、5.1〜10.0kg増で0.25、10kg以上増で0.33であり、このような傾向は全原因死亡でも同様であった。
評価
定評あるTHChanの疫学研究が、よく話題となる問題に現在まで最も信頼度の高い結論を出した。著者らは、太るのがよいわけではないともしている。


