エンパグリフロジンの心血管有益効果に男女差はない
Empagliflozin in women with type 2 diabetes and cardiovascular disease - an analysis of EMPA-REG OUTCOME(R)

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
Diabetologia
年月
July 2018
61
開始ページ
1522

背景

EMPA-REG OUTCOMEは、SGLT-2阻害薬エンパグリフロジンの心血管効果を示した。同試験のJohansenら(Boehringer Ingelheim)は、同薬の効果の男女差を比較した二次解析結果を報告している。

結論

同薬使用による心血管原因死・心不全入院・神経障害の発症/増悪に関し、男女差を認めなかった。エンパグリフロジンは、特に女性で性器感染症と関連した(女性:2.5% vs 10.0%、男性:1.5% vs 2.6%)。

評価

T2Dの心血管インパクトは女性の方が強い、と言われているために特になされた二次解析だったが、エンパグリフロジン有益効果に男女差はないという結論になった。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)