妊娠糖尿病女性の女児はテロメアが短くなる
Telomere length is reduced in 9- to 16-year-old girls exposed to gestational diabetes in utero
背景
妊娠糖尿病（GDM）患者の子供にテロメア短縮が見られることが示唆されている。デンマークCopenhagen UniversityのHjortらは、デンマーク国家出生コホートに登録されたGDM女性の子供（9〜16歳）を対象に、母親のGDMと児の末梢血DNAテロメア長の関連を検証した（GDM群：n=439、コントロール群：n=469）。
結論
テロメアは女児でより長かった。GDM女性の女児（のみ）が、テロメア長が有意に14%短かった。児の年齢調整後、テロメア長はGDM曝露期間と負相関し、女児のテロメア長は空腹時インスリン値・HOMA-IRと負相関した。母体年齢・喫煙・在胎期間・出生体重等は関連がなかった。
評価
2014年に中国から発信された興味深い観察（https://www.researchgate.net/publication/259920182_Reduced_Fetal_Telomere_Length_in_Gestational_Diabetes）を、規模を1桁上げて確認した。重要と見える現象で、病態的・臨床的研究が加速される。
