高線維食による腸内フローラ改善でT2Dが軽減する
Gut bacteria selectively promoted by dietary fibers alleviate type 2 diabetes

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
Science
年月
March 2018
359
開始ページ
1151

背景

腸内細菌叢は炭水化物発酵により短鎖脂肪酸(SCFA)を産生してヒトに利益をもたらす。Rutgers UniversityのZhaoらは、T2D患者に対する高線維食(全粒・食物繊維・プレバイオティクス・伝統的漢方食品)の効果を検証するRCTを行った(n=43、対照:患者教育および食事療法の推奨)。両群で血糖管理の補助としてアカルボースを使用した。一次アウトカムはHbA1cである。

結論

高線維食のHbA1c改善効果を確認した。これは一部GLP-1の産生増によるもので、インドール・硫化水素産生減が伴っていた。SCFA産生141株中、高線維食で促進されたのは15株だけであった。

評価

Scienceが珍しく掲載した臨床試験論文であり、この分野の注目度を示している。長く示唆されている効果だが、次世代シーケンシングにより効果株を絞り込んだことを評価したものとみられる。 未だ規模は小さく、パイロット研究と見なされる。 

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)