遺伝子要因のBMIへのインパクトを長期縦断解析
Longitudinal Analysis of Genetic Susceptibility and BMI Throughout Adult Life
背景
BMIに対する遺伝子要因の長期影響の問題は重要であり、定量的アプローチが待たれていた。Harvard Medical SchoolのSongらは、ヨーロッパ系女性9,971名・男性6,405名の遺伝子データから97のBMI関連バリアントからなる遺伝子リスクスコアGRSを構築し、女性は18歳、男性は21歳から85歳までの長期縦断BMIデータとの関連を解析した。
結論
GRSはすべての生涯時期でBMIと正に関連し、関連度は女性が強かった。この関連は青年期から中年期にかけて強くなり、男性では45歳、女性では60歳でピークに達した(各、0.91および1.35 kg/m2 per 10-allele increment)。そして、この関連は高齢期では弱まった。女性ではGRSの10アレル増ごとに青年期でBMIが0.54増える一方、中年期以後関連は統計的に有意でなくなり、男性では関連はみられたもののどの時期でも統計的には有意でなかった。
評価
この領域をけん引しているHarvardグループによる最新研究で、GRSは5年前の32ローカス版から3倍増している。高信頼度結果から年齢・性差の影響があぶりだされてきており、他人種での結果も期待される。


