若いT1D患者に金銭的インセンティブで血糖管理を促す
Effect of Financial Incentives on Glucose Monitoring Adherence and Glycemic Control Among Adolescents and Young Adults With Type 1 Diabetes: A Randomized Clinical Trial
背景
金銭的インセンティブで患者自身に疾患コントロールを促す方法がアメリカで様々に試されている。Duke UniversityのWongら(BE IN CONTROL)は、思春期・若年成人の1型糖尿病(T1D)患者90名を対象として、金銭的インセンティブの血糖モニタリングアドヒアランス・血糖コントロールに与える影響を検証するRCTを行った。一次アウトカムは、3ヶ月時点でのHbA1cの変化である。
結論
両群でHbA1c の変化に有意差は認められなかった。金銭供給時点では介入群は有意に血糖モニタリングのアドヒアランスが高かったが(50.0% vs 18.9%)、フォローアップ期間で有意差は消失した。
評価
DM患者の血糖モニターアドヒアランスを一次アウトカムにして成功した金銭的インセンティブ実験があるが(https://dx.doi.org/10.1007/s11606-014-2778-0)、血糖コントロールを一次アウトカムにしたこの実験は失敗した。


