職場でのいじめはT2Dのリスクか
Workplace bullying and violence as risk factors for type 2 diabetes: a multicohort study and meta-analysis
背景
仕事に対する不安感や長時間労働が糖尿病(DM)リスクと関連するという報告があるが、職場でのいじめや暴力ではどうか。デンマークUniversity of CopenhagenのXuらは、北欧の4つの大規模コホートの40〜65歳男女を対象に、職場におけるいじめ・暴力と2型糖尿病(T2D)の関連を検証するメタ解析を行った(n=45,905)。
結論
職場でのいじめを受けていない者と比較して、いじめを受けている者ではDM発症リスクが1.46倍(95% CI:1.23〜1.74)高く、職場での暴力やその脅威を受けている者でもDM発症リスクが高かった(HR:1.26[95% CI:1.02〜1.56])が、職場いじめにおいて、BMIを考慮すると推定リスクは軽度低下した。男女間、コホート間で差は認められなかった。
評価
体重増や負の感情、生理的なストレス反応などが関与すると考えられるが、メカニズムは明らかでなく、さらなる研究の余地がある。


