コロナパンデミックでは非コロナICU患者のアウトカムも悪化
The association of the COVID-19 pandemic and short-term outcomes of non-COVID-19 critically ill patients: an observational cohort study in Brazilian ICUs
背景
COVID-19パンデミックは、世界の医療体制全般に大きな影響をもたらした。ブラジルD’Or Research and Educational InstituteのZampieriらは、ブラジルの民間医療ネットワークに属する165のICUに、2011〜2020年の間に入室した患者を対象とした後向コホート研究(n=644,644)を実施し、COVID-19でない重症患者のアウトカムがCOVID-19パンデミック期間に被った影響を評価した。
結論
2020年にICU入室した非COVID-19患者は、前年・前々年と比較して年齢・予後スコア(SAPS 3)が低かったが、死亡率は高かった(6.4% vs. 5.6%, 6.1%)。ユニットのパフォーマンスを示すVLAD(variable life-adjusted display)は、2020年に入って増加していたものの、COVID-19の増加に伴い減少に転じ、COVID-19の減少によってふたたび増加した。第二波でも同様であった。ロジスティック回帰では、2020年のICU入室は、2016年・2019年と比較して死亡率の増加と関連した。
評価
コロナパンデミックの影響がICUの非コロナ患者にも及ぶことを、大規模な後向データから確認した。パンデミックに対する医療システムの脆弱性は今後の大きな課題である。


