コロナパンデミックでは非コロナICU患者のアウトカムも悪化
The association of the COVID-19 pandemic and short-term outcomes of non-COVID-19 critically ill patients: an observational cohort study in Brazilian ICUs

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Intensive Care Medicine
年月
December 2021
47
開始ページ
1440

背景

COVID-19パンデミックは、世界の医療体制全般に大きな影響をもたらした。ブラジルD’Or Research and Educational InstituteのZampieriらは、ブラジルの民間医療ネットワークに属する165のICUに、2011〜2020年の間に入室した患者を対象とした後向コホート研究(n=644,644)を実施し、COVID-19でない重症患者のアウトカムがCOVID-19パンデミック期間に被った影響を評価した。

結論

2020年にICU入室した非COVID-19患者は、前年・前々年と比較して年齢・予後スコア(SAPS 3)が低かったが、死亡率は高かった(6.4% vs. 5.6%, 6.1%)。ユニットのパフォーマンスを示すVLAD(variable life-adjusted display)は、2020年に入って増加していたものの、COVID-19の増加に伴い減少に転じ、COVID-19の減少によってふたたび増加した。第二波でも同様であった。ロジスティック回帰では、2020年のICU入室は、2016年・2019年と比較して死亡率の増加と関連した。

評価

コロナパンデミックの影響がICUの非コロナ患者にも及ぶことを、大規模な後向データから確認した。パンデミックに対する医療システムの脆弱性は今後の大きな課題である。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)