迅速遺伝子検査で1時間以内に細菌/ウイルスを判定する
Discriminating Bacterial and Viral Infection Using a Rapid Host Gene Expression Test

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Critical Care Medicine
年月
October 2021
49
開始ページ
1651

背景

細菌感染とウイルス感染は、宿主の遺伝子発現シグネチャーを用いて識別することが出来るが、この原理に基づく臨床検査プラットフォームは存在しなかった。Duke UniversityのTsalikらは、アメリカ4施設の救急部において2006〜2016年に募集された、急性呼吸器疾患を有するもしくは敗血症が疑われる患者(n=623)を対象に、宿主反応細菌/ウイルス検査BioFire FilmArray Systemの有用性を検証した。参照基準は専門家パネルによる臨床的判定であった。

結論

検査は、細菌感染とウイルス感染の確率を約45分で提供した。曲線下面積(AUC)は細菌感染について0.90、ウイルス感染について0.90であった。209名での独立検証コホートではそれぞれ0.85、0.91であった。Average weighted accuracyは細菌感染で80.1%、ウイルス感染で86.8%であり、プロカルシトニンの68.7%を上回った。

評価

1時間以内という短い時間で、細菌感染とウイルス感染それぞれの確率を得ることができるファースト・イン・クラスの検査で、プロカルシトニンを上回る精度を示した。抗菌薬使用の適正化にも大きなインパクトをもたらす可能性がある。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)