ICU人工呼吸患者でのクロルヘキシジン洗浄を止め口腔ケアバンドルを導入する:CHORAL試験
Effect of oral chlorhexidine de-adoption and implementation of an oral care bundle on mortality for mechanically ventilated patients in the intensive care unit (CHORAL): a multi-center stepped wedge cluster-randomized controlled trial
背景
人工呼吸器関連肺炎(VAP)の予防のためのクロルヘキシジン口腔洗浄は一般的に行われているが、その意義には議論がある。カナダUniversity of TorontoのDaleらは、トロントの6つのICUにおいて、順次人工呼吸患者でのクロルヘキシジンの使用(対照群)を中止し、標準化された口腔ケアバンドル(介入群)を導入するステップウェッジ方式のクラスターランダム化比較試験を実施した。
結論
3,260名の患者が登録された。ICU死亡率は介入群で23.5%、対照群では21.2%であった(調整オッズ比1.13)。人工呼吸器に関連した感染性合併症発症までの期間、抜管までの期間、口腔処置時疼痛に群間差はなかった。ただし、口腔衛生不良スコアは介入群で改善した。
評価
最近のメタ解析によればクロルヘキシジンはVAPへの効果が曖昧で、口腔粘膜の損傷による悪影響も懸念されてきた。こうした文脈で行われたこのRCTでは、クロルヘキシジン使用から口腔ケアバンドルへの切替の効果を検証したが、ハードアウトカムには影響が見られなかった。


