COVID-19でのECMOアウトカムは悪化傾向:国際的ECMOレジストリ
Extracorporeal membrane oxygenation for COVID-19: evolving outcomes from the international Extracorporeal Life Support Organization Registry
背景
新型コロナウイルス感染症COVID-19の重症患者では、体外式膜型人工肺(ECMO)による管理を要する場合があるが、そのアウトカムは。University of MichiganのBarbaroらは、Extracorporeal Life Support Organization Registry and COVID-19 Addendumでの後向解析を行い、早期からECMOを導入している施設の2020年5月1日以前(A1群)と以降(A2群)、遅れてECMOを導入した施設の5月1日以降(B群)の各期間におけるアウトカムを比較した。
結論
41ヵ国349施設で、4,812名の患者がECMOを受けた。ECMO開始後90日以内の累積院内死亡率は、A群で36.9%であったのに対し、A2群では51.9%、B群では58.9%であった。A2群と比した院内死亡の調整相対リスクは、A1群で0.82、B群では1.42であった。
評価
有効な治療がいくつか確立され、COVID-19の死亡率は全体として改善しているとされるが、ECMO患者に限れば2020年の後半にかけて長期化・悪化する傾向がみられた。患者選択や人的リソースに何らかの変化があったと予想され、ECMOポリシーを最適化するうえで要検討のデータである。


