救急筋骨格系障害患者をトリアージ直後から理学療法につなぐ
Direct-access physiotherapy to help manage patients with musculoskeletal disorders in an emergency department: Results of a randomized controlled trial
背景
筋骨格系障害に苦しむ救急患者は少なくないが、理学療法へのアクセスは確立されていない場合が多い。カナダUniversite LavalのGagnonらは、18〜80歳で軽度の筋骨格系障害を有する救急患者を、医師による評価前のトリアージ直後から理学療法士(PT)にアクセスする介入群、またはPT介入なしに救急医による通常治療を受ける対照群に割り付けるランダム化比較試験を実施した(n=78)。
結論
一次アウトカムである疼痛強度と機能への干渉は、1ヵ月後・3ヵ月後ともPT介入群で低下した。また、PT群の患者は救急の再受診が有意に少なく、ベースライン・1ヵ月後の医薬品処方が少なかった(3ヵ月後では差なし)。フォローアップ時の画像検査、紹介、入院率には差はなかった。
評価
トリアージ直後から理学療法士が介入することで、医師による通常治療と比べて、長期的な疼痛が緩和され、医療リソースの消費も抑制された。小規模な単施設研究ではあるが、有望な結果である。


