心停止へのコルチコステロイドは有効か?:系統的レビュー・メタ解析
Use of Corticosteroids in Cardiac Arrest--A Systematic Review and Meta-Analysis

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Critical Care Medicine
年月
June 2021
49
開始ページ
e642

背景

心停止におけるコルチコステロイドの役割についてはいくつかの研究があるが、確立されたエビデンスはない。カナダFraser HealthのShahらは、心停止患者に対する心停止中のステロイド投与が神経学的アウトカム・死亡率に与える影響を評価するため、全てのランダム化比較試験と比較観察研究を対象としたシステマティックレビュー・メタアナリシスを実施した。

結論

バソプレシン・ステロイド・アドレナリン(VSE)を投与され、蘇生後ショックに対してはコルチコステロイドを受けた院内心停止患者で、神経学的良好アウトカム(相対リスク2.84)、生存退院(2.58)の増加が示された。この集団では自己心拍再開(1.35)、血行動態の回復が増加した。コルチコステロイド単独では、院外・院内心停止ともベネフィットは認められなかった。

評価

ステロイドに関するエビデンスは限定的で、2013年のRCTで検証されたVSEプロトコル(http://doi.org/10.1001/jama.2013.7832)を除けば、明確なベネフィットも認められなかった。VSEプロトコルについては追加の検証が正当化される。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)