病院外の挿管でもブジー補助により初回挿管成功率が向上:観察研究
Routine Use of a Bougie Improves First-Attempt Intubation Success in the Out-of-Hospital Setting

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Annals of Emergency Medicine
年月
March 2021
77
開始ページ
296

背景

ブジー(チューブイントロデューサー)は気管挿管の初回成功率を高めると考えられているが、病院外での使用についてはデータが少ない。University of WashingtonのLatimerらは、救急隊員による挿管(直接喉頭鏡)時に初回挿管試行からブジーを用いるようにプロトコルが変更される前後それぞれ18ヵ月の初回成功率を比較する、前向の前後研究を行った。

結論

プロトコル変更前の対照期間で823名、後のブジー期間で771名が挿管試行を受けた。初回成功率は対照期間の70%から、ブジー期間には77%へ向上した。喉頭視野(Cormack-Lehaneグレード1-4)ごとの成功率は、対照期間で91%、60%、27%、6%、ブジー期間で96%、85%、50%、14%とブジー期間で改善した。

評価

挿管困難例でレスキュー的に用いられることが多いが、近年のエビデンスは、最初からブジーを用いることで初回成功率が高まることを示している。この前後研究は、病院前においてもブジーにより初回成功率が高まることを示した。使用が拡がっているビデオ喉頭鏡とブジーの組み合わせが次の検証課題となる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)