Mobile Stroke Unit派遣は急性脳梗塞の機能的アウトカムを改善するか
Association Between Dispatch of Mobile Stroke Units and Functional Outcomes Among Patients With Acute Ischemic Stroke in Berlin
背景
急性期脳梗塞では、血栓溶解療法の迅速な開始が決定的に重要であるが、病院前で血栓溶解療法を行える脳卒中対応救急車(Mobile Stroke Unit)は脳梗塞のアウトカムを改善することができるのか。ドイツCenter for Stroke Research BerlinのEbingerらは、緊急通報時に脳卒中が疑われた場合、従来の救急車に加え派遣可能な場合にはMSUも派遣し、その後、血栓溶解療法・血栓回収療法の適応となる脳梗塞と診断された患者においてMSU派遣と臨床アウトカムとの関連を調査する非ランダム化前向介入研究を実施した(n=1,543)。
結論
3ヵ月時点でのmodified Ranking Scale中央値は、MSU派遣群で1、非MSU派遣群で2と、MSU群で改善した(オッズ比0.71)。3ヵ月時点での障害度(障害なしから中等度障害、重度障害、死亡)は、MSU群で各80.3%、12.6%、7.1%、非MSU群では78.0%、13.3%、8.8%と、MSU群で改善した(オッズ比0.73)。
評価
これまで示されていたMSUによるDoor-to-Puncture時間の短縮(http://doi.org/10.1161/STROKEAHA.119.028626)が、アウトカムの改善にもつながることを示唆した。RCTではないという制限はあるが、MSUの導入拡大を後押しする結果である。


