単純性虫垂炎での抗菌薬療法は経口モキシフロキサシン単剤でよいか:APPAC II試験
Effect of Oral Moxifloxacin vs Intravenous Ertapenem Plus Oral Levofloxacin for Treatment of Uncomplicated Acute Appendicitis: The APPAC II Randomized Clinical Trial
背景
近年のエビデンスは、単純性の急性虫垂炎において抗菌薬療法が安全なオプションとなることを示している。フィンランドTurku University HospitalのSippolaらは、救急を受診しCTで単純性急性虫垂炎と確認された成人患者を、経口モキシフロキサシン単剤または静注ertapenem+経口レボフロキサシンのいずれかに割り付け治療成功率を検討するランダム化非劣性試験APPAC IIを実施した(n=599)。
結論
1年治療成功(手術なく退院し無再発)率は、経口単剤療法群で70.2%、二剤療法群では73.8%であり、その差は−3.6%であった。信頼区間の下限は6%の非劣性マージンを超えていた。
評価
単剤療法の非劣性を示すことは出来なかったものの、両群の治療成功率はおおむね同程度であった。経口単剤療法の利便性を鑑みれば、有力なオプションと見なせるだろう。


