心停止患者のもとに市民救助者を派遣するスマホアプリの効果は?:フランス
Mobile Smartphone Technology Is Associated With Out-of-hospital Cardiac Arrest Survival Improvement: The First Year “Greater Paris Fire Brigade” Experience

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Academic Emergency Medicine
年月
October 2020
27
開始ページ
951

背景

スマートフォンは世界的に広く普及しており、院外心停止(OHCA)患者の救命にこれを役立てようとする試みも多く現れている。フランスParis Fire BrigadeのDerkenneらは、OHCA発生場所から500m以内の心肺蘇生トレーニングを受けた市民に心停止発生を通知するアプリStaying Aliveの効果を、2018年に同グループが治療に当たったすべての成人OHCA患者において検証した。

結論

4,107件のOHCAのうち、652件でStaying Aliveがアクティベートし、46名が通知に応答した市民救助者により介入(AEDまたは心肺蘇生)を受けた。生存退院率は介入群で35%、対照群では16%であった(調整オッズ比5.9)。

評価

同種のアプリによりバイスタンダーCPR率が向上しうることは既に示されているが(http://doi.org/10.1056/NEJMoa1406038、https://doi.org/10.1016/j.resuscitation.2015.09.392)、生存率を向上させる可能性も示唆した。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)