発作のない意識障害を有する重症患者では連続的な脳波測定は不要か:CERTA試験
Continuous vs Routine Electroencephalogram in Critically Ill Adults With Altered Consciousness and No Recent Seizure: A Multicenter Randomized Clinical Trial
背景
意識障害を有する重症患者では連続的な脳波測定により発作をより正確に検出することができるが、アウトカムへの影響は未詳である。スイスLausanne University HospitalのRossettiらは、発作やてんかん重積がなく、GCSが11以下またはFOURが12以下の意識障害重賞成人を、30〜48時間の連続的脳波測定または同期間中2度、一回20分の脳波測定に割り付け、6ヵ月死亡を比較するランダム化比較試験を実施した(n=364)。
結論
6ヵ月時点で連続測定群の89名、間歇測定群の88名が死亡していた(相対リスク1.02)。サブグループでの探索的比較でも有意な差は認められなかった。連続的脳波測定は、発作間欠期脳波(1.26)および発作(3.37)の検出を増加させ、抗てんかん薬の適応が増加した(1.84)。
評価
連続的脳波測定は発作の正確な把握を可能にしたが、死亡率への影響はなかった。リソースに余裕がない場合には、一日1度の測定で替えることが出来る。


