COVID-19患者でのECMOアウトカム:国際レジストリELSOからの報告
Extracorporeal membrane oxygenation support in COVID-19: an international cohort study of the Extracorporeal Life Support Organization registry
背景
COVID-19に関連した急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者のうち、人工呼吸器を用いた治療に反応しない呼吸不全患者ではECMO(体外式膜型人工肺)が考慮されるが、そのアウトカムは。University of MichiganのBarbaroらは、世界36ヵ国213施設が参加したExtracorporeal Life Support Organizationレジストリから、確診COVID-19成人患者において実施されたECMOサポートの疫学、院内経過、アウトカムを報告した(n=1,035)。
結論
患者の6%は入院中であり、30%は自宅退院または急性期リハビリ施設に移っており、10%は急性期ケア施設へ、17%は他病院へ転院しており、37%は死亡していた。ECMO開始から90日以内の院内死亡率は37.4%であった。循環補助のためのECMO使用(V-A ECMO)は、高い院内死亡率と関連した(ハザード比1.89)。ARDSでのV-V ECMO使用を受けた患者の90日院内死亡率は38.0%と推定された。
評価
初期に武漢から報告されたECMOアウトカムは極めて不良であったが(http://doi.org/10.1016/j.jcrc.2020.03.011)、この国際レジストリ報告はCOVID-19におけるECMO使用例での死亡率に、信頼できる推定値をもたらした。国内でのECMO使用状況についてはECMOnetが集計している(https://crisis.ecmonet.jp)。


