NAVAモードはICU患者の院内死亡を減らす?:フィジビリティRCT
Neurally adjusted ventilatory assist versus pressure support ventilation: a randomized controlled feasibility trial performed in patients at risk of prolonged mechanical ventilation
背景
神経調節補助換気(neurally adjusted ventilatory assist)は、横隔膜を電気的にモニタリングすることで高い同期性をもった換気補助が可能となる人工呼吸器モードである。イギリスKing’s College HospitalのHadfieldらは、同病院4つのICUで、長期人工呼吸リスクのある重症患者に、NAVAまたは圧支持換気(PSV)を割り付けるランダム化比較試験を実施した(n=79)。
結論
割り付けモードの遵守率はNAVA群83.1%、PSV群100%で、プロトコル遵守率はそれぞれ66.7%、100%であった。NAVA群では、28日目までの人工呼吸不要日数が多く(中央値差3.0日)、院内死亡が少なかった(相対リスク0.5)。鎮静レベルは同程度であったが、RASSスコアはNAVA群で0に近かった。人工呼吸期間、滞在期間、28日死亡率、90日死亡率に差はなかった。
評価
NAVAと通常換気モードを比較する試験の実現可能性を評価する研究であり、VFDや院内死亡でのベネフィットはあくまで探索的解析の結果である。とはいえ長期の人工呼吸が必要な患者でNAVAの有望性が示されたことで、さらなる検証が期待される。


