非挿管のCOVID-19患者で腹臥位により低酸素を改善:アメリカ
Early Self-Proning in Awake, Non-intubated Patients in the Emergency Department: A Single ED’s Experience during the COVID-19 Pandemic
背景
SARS-CoV-2感染疾患COVID-19患者では、挿管患者での死亡率が非常に高いという報告に加え人工呼吸器リソースの問題もあって、挿管を遅らせる戦略が模索されている。NYC H+H/LincolnのCaputoらは、COVID-19パンデミック下の同施設救急部門において、SpO2が90%未満で酸素投与でも十分に上昇しない非挿管覚醒患者(n=50)に、腹臥位への転換を依頼し、腹臥位後5分時点でのSpO2を記録した。
結論
トリアージ時のSpO2中央値は80%で、酸素投与後のSpO2は84%であった。腹臥位5分後のSpO2は94%に改善した。13名(24%)では酸素飽和度の改善・維持がみられず24時間以内に挿管となり、24時間以降では6名が挿管に至った。
評価
初期にはエアロゾルリスクを避ける必要もあって、低流量酸素に反応しない患者では即挿管が行われていたが、酸素飽和度が低下するも重度の呼吸困難を伴わず、臨床的経過が良好な「幸福な低酸素happy hypoxemics」が存在することが明らかになってきている。腹臥位療法はARDSに対して有効性を示しており、安全かつ追加リソースを要さず挿管を遅らせるアプローチとして有望である。


