ドッグセラピーで救急医・スタッフのストレスを緩和
Randomized Trial of Therapy Dogs Versus Deliberative Coloring (Art Therapy) to Reduce Stress in Emergency Medicine Providers
背景
救急医療部門は、各専門科の中でもとりわけ強いストレス環境であり、医師・スタッフのバーンアウト率も高い。Indiana University School of MedicineのKlineらは、同施設の救急シフト中の医師・看護師(n=122)を、セラピードッグとの交流、塗り絵の2群にランダム割り付けし、これらに便宜サンプルによる対照群を加えてストレスVAS(0-100mm)と唾液中コルチゾールの変化を評価した。
結論
シフト開始時のVASスコアに群間差はなかった(18.2mm)が、シフト終了直前のVASは塗り絵群で増加(24.5mm)、ドッグセラピー群で減少(13.6mm)、対照群で変化なしであった(20mm)。唾液中コルチゾールレベルはシフト開始時で最も高く、塗り絵群とドッグセラピー群で有意に減少した。修正mPSS-10スコアに群間差はみられず、患者報告による共感的行動にも変化はなかった。
評価
塗り絵群の参加者からは不満が漏れたとのことだが、ドッグセラピー群では一回5分という短いセッションで主観的指標と生理的指標の双方に有意な改善がもたらされた。救急バーンアウト問題に対する新奇かつ有望なアプローチである。


