小児院外心停止での病院前アドレナリン投与は有効か
Pre-Hospital Administration of Epinephrine in Pediatric Patients With Out-of-Hospital Cardiac Arrest

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
January 2020
75
開始ページ
194

背景

PARAMEDIC2試験は、院外心停止(OHCA)での病院前アドレナリンの有効性を確認したが、小児OHCAでのエビデンスは乏しい。日本Kyoto Prefectural University of Medicine(京都府立医科大学)のMatsuyamaらは、All-Japan Utstein Registryの2007-2016年におけるOHCA例のうち、8〜17歳の小児患者での病院前アドレナリン投与と生存率との関連を評価した(n=3,961)。

結論

7.7%(306名)が病院前でアドレナリン投与を受けた。投与群と非投与群の608名が、投与までの時間依存性傾向スコア連続マッチングに含まれた。1ヵ月生存率は投与群10.2%、非投与群7.9%で有意差はなく(リスク比1.13)、1ヵ月神経学的良好生存率も同様であった(3.6% vs. 2.6%、リスク比1.56)。一方で、病院前自己心拍再開率は投与群11.2%、非投与群3.3%と、アドレナリン投与により有意に上昇した(リスク比3.17)。

評価

長期の蘇生努力が行われる患者ほどアドレナリンも投与されやすいという「蘇生時間バイアス」の影響を除く解析法により、小児においても早期アドレナリンがROSC率を向上させることを示し、ガイドラインの推奨を裏付けるエビデンスをもたらした。

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取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)