多発鈍的外傷での全身CT、低線量でも見逃し増えず
Association of Low-Dose Whole-Body Computed Tomography With Missed Injury Diagnoses and Radiation Exposure in Patients With Blunt Multiple Trauma
背景
多発鈍的外傷での全身CT撮影は広く行われているが、低線量の全身CTで置き換えることは安全か。ドイツUnfallkrankenhaus BerlinのStengelらは、同施設で多発鈍的外傷が疑われた連続患者を対象とした前向・時系列コホート研究を行い、標準線量CTと低線量CTの見逃し率を比較した(n=1,074)。
結論
見逃しは通常線量群で23.3%、低線量群で21.3%であった。放射線被曝量は通常線量群で11.7 mGy、低線量群では5.9 mGyと有意に低下した。
評価
低線量全身CTは見逃しを増やすことなく、被曝量を約半分に抑えることが可能であった。ただ、外傷患者での全身CTがそれ自体ベネフィットを持つかは現時点で不明である(http://doi.org/10.1016/S0140-6736(16)30932-1)。


