多発鈍的外傷での全身CT、低線量でも見逃し増えず
Association of Low-Dose Whole-Body Computed Tomography With Missed Injury Diagnoses and Radiation Exposure in Patients With Blunt Multiple Trauma

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
JAMA Surgery
年月
January 2020
Online first
開始ページ
Online first

背景

多発鈍的外傷での全身CT撮影は広く行われているが、低線量の全身CTで置き換えることは安全か。ドイツUnfallkrankenhaus BerlinのStengelらは、同施設で多発鈍的外傷が疑われた連続患者を対象とした前向・時系列コホート研究を行い、標準線量CTと低線量CTの見逃し率を比較した(n=1,074)。

結論

見逃しは通常線量群で23.3%、低線量群で21.3%であった。放射線被曝量は通常線量群で11.7 mGy、低線量群では5.9 mGyと有意に低下した。

評価

低線量全身CTは見逃しを増やすことなく、被曝量を約半分に抑えることが可能であった。ただ、外傷患者での全身CTがそれ自体ベネフィットを持つかは現時点で不明である(http://doi.org/10.1016/S0140-6736(16)30932-1)。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)