ビタミンCは敗血症治療の「聖杯」ではない?:VITAMINS試験
Effect of Vitamin C, Hydrocortisone, and Thiamine vs Hydrocortisone Alone on Time Alive and Free of Vasopressor Support Among Patients With Septic Shock: The VITAMINS Randomized Clinical Trial
背景
2017年Chest誌に発表されたMarikらによる前後研究は、敗血症性ショック患者にビタミンC・チアミン・ステロイドを投与することで死亡率が劇的に低下したことを報告し、大きな驚きと懐疑によって迎えられた。オーストラリアMonash UniversityのFujiiらは、ICUの敗血症性ショック患者に、ビタミンC・チアミン・ヒドロコルチゾンまたはヒドロコルチゾン単独を割り付ける多国籍ランダム化比較試験VITAMINSを実施した(n=216)。
結論
7日目までの昇圧剤不要生存期間は、ビタミンCカクテル群で122.1時間、ステロイド単独群124.6時間であった。事前指定された10種の二次アウトカムのうち9種で有意な差は見られなかった(3日目までのSOFAスコアの低下はビタミンC群で大)。90日死亡率もそれぞれ28.6%、24.5%と差はなかった。
評価
Marik報告の直後から多数のRCTが開始されており、VITAMINSはその最初の結果報告となる。最終結論には他RCTを待つ必要があるが、ここでの無効結果により、ビタミンCカクテルに対する熱狂的な期待はいったん止むことになろう。


