ICU回復プログラムで再入院を減らせるか:パイロットRCT
Randomized Clinical Trial of an ICU Recovery Pilot Program for Survivors of Critical Illness

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Critical Care Medicine
年月
October 2019
47
開始ページ
1337

背景

集中治療室から生存退室できた患者も高い再入院リスクにさらされるが、集学的プログラムはこれを防ぎうるか。Vanderbilt University Medical CenterのBloomらは、同施設の内科系ICUに48時間以上入室し、30日再入院リスクが15%以上と予測された患者を、10種の構造化された介入からなるICU回復プログラムまたは通常ケアに割り付ける単施設ランダム化比較試験を行った(n=232)。

結論

介入群では中央値2つの介入が行われた(対照群では1つ)。退室30日以内の再入院は介入群で14.4%、対照群では21.5%であった(非有意)。再入院までの期間は介入群で延長した(21.5日 vs. 7日)。死亡と再入院からなる複合アウトカム率は介入群18%、対照群29.8%と、介入群で優った。

評価

NPや薬剤師、ケースマネージャーを含むポストICUクリニックなどの回復プログラムにより、再入院までの期間が延長されることを示した。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)