急性腰痛イブプロフェン処方への筋弛緩薬追加は無益：ランダム化比較試験

A Randomized, Placebo-Controlled Trial of Ibuprofen Plus Metaxalone, Tizanidine, or Baclofen for Acute Low Back Pain

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背景

筋弛緩薬は腰痛に対して処方される場合があるが、非ステロイド性抗炎症薬（NSAID）への追加に利益はあるのか。Albert Einstein College of MedicineのFriedmanらは、救急部門を受診した2週間以内の非神経根性腰痛患者への1週間分のイブプロフェンに加えて、バクロフェン、metaxalone、チザニジンまたはプラセボを割り付けるランダム化比較試験を実施した（n=320）。

結論

1週間後のRDQスコアの改善は、バクロフェン群10.6ポイント、metaxalone群10.1ポイント、チザニジン群11.2ポイント、プラセボ群11.1ポイントであった。また1週間後の中等度以上の腰痛は、それぞれ33%、37%、33%、30%で報告された。

評価

救急腰痛患者におけるNSAIDへの追加に関しては、ジアゼパムやオピオイドも利益を示せていないが、この試験でも筋弛緩薬追加の利益は見られなかった。