敗血症で抗菌薬投与後に血液培養をすると診断精度は下がるのか
Blood Culture Results Before and After Antimicrobial Administration in Patients With Severe Manifestations of Sepsis: A Diagnostic Study
背景
敗血症では原因菌の同定のため、すべての症例で抗菌薬投与前に血液培養を行うことが推奨されているが、投与の前後で培養の診断精度がどのように変化するかは不明である。Harvard Medical SchoolのChengらは、北米7救急施設の、SBPが90 mmHg未満または乳酸レベル4 mmol/L以上の敗血症患者において、抗菌薬投与前および投与後120分以内に血液培養を行い、その感度を測定した(n=325)。
結論
抗菌薬投与後の血液培養は、中央値70分で行われた。投与前の培養では31.4%の患者で、1つ以上の病原性微生物が陽性であったが、投与後では19.4%に低下した(感度52.9%)。
評価
近年、可能な限り早期の抗菌薬投与が叫ばれており、投与直後の血液培養で十分という結果であれば実践に大きな影響を与えたと思われる。しかし、(予想されるとおり)投与後の培養では診断精度は大きく低下し、培養前抗菌薬アプローチは否定された。


