敗血症へのビタミンC、臓器不全は減らないが死亡率は低下:CITRIS-ALI試験
Effect of Vitamin C Infusion on Organ Failure and Biomarkers of Inflammation and Vascular Injury in Patients With Sepsis and Severe Acute Respiratory Failure: The CITRIS-ALI Randomized Clinical Trial

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
October 2019
322
開始ページ
1261

背景

2017年のMarik論文以降、ビタミンCは敗血症におけるホットトピックとなっているが、最大規模のランダム化比較試験が公表された。Virginia Commonwealth UniversityのFowlerらによるCITRIS-ALI試験は、ICUの敗血症・急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者をビタミンCまたはプラセボの静注にランダムに割り付け、臓器不全スコア(mSOFA)と炎症・血管損傷マーカーへの影響をみるものであった(n=167)。

結論

ベースラインから96時間目までのmSOFAスコアの変化は、ビタミンC群3ポイント、プラセボ群3.5ポイントで差はなく、168時間時点でのCRP・トロンボモジュリンにも群間差はなかった。一方、二次アウトカムでは、28日死亡率(ビタミンC群29.8%、プラセボ群46.3%)・人工呼吸器不要日数(13.1日、10.6日)・ICU-free日数(10.7日、7.7日)に有意な改善がみられた。

評価

代替的な一次アウトカムを選択していたためネガティブスタディとなったが、28日死亡率には17%の差があった。とは言え、ほとんどのアウトカムを変化させることなく死亡率だけを低下させるメカニズムは説明される必要があり、ビタミンCをめぐる議論はMarikプロトコルを検証したRCTの終了まで持ち越されることになりそうだ。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)