敗血症へのビタミンC、臓器不全は減らないが死亡率は低下:CITRIS-ALI試験
Effect of Vitamin C Infusion on Organ Failure and Biomarkers of Inflammation and Vascular Injury in Patients With Sepsis and Severe Acute Respiratory Failure: The CITRIS-ALI Randomized Clinical Trial
背景
2017年のMarik論文以降、ビタミンCは敗血症におけるホットトピックとなっているが、最大規模のランダム化比較試験が公表された。Virginia Commonwealth UniversityのFowlerらによるCITRIS-ALI試験は、ICUの敗血症・急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者をビタミンCまたはプラセボの静注にランダムに割り付け、臓器不全スコア(mSOFA)と炎症・血管損傷マーカーへの影響をみるものであった(n=167)。
結論
ベースラインから96時間目までのmSOFAスコアの変化は、ビタミンC群3ポイント、プラセボ群3.5ポイントで差はなく、168時間時点でのCRP・トロンボモジュリンにも群間差はなかった。一方、二次アウトカムでは、28日死亡率(ビタミンC群29.8%、プラセボ群46.3%)・人工呼吸器不要日数(13.1日、10.6日)・ICU-free日数(10.7日、7.7日)に有意な改善がみられた。
評価
代替的な一次アウトカムを選択していたためネガティブスタディとなったが、28日死亡率には17%の差があった。とは言え、ほとんどのアウトカムを変化させることなく死亡率だけを低下させるメカニズムは説明される必要があり、ビタミンCをめぐる議論はMarikプロトコルを検証したRCTの終了まで持ち越されることになりそうだ。


