ICUサバイバー支援のためのフォローアップクリニック・ピアサポートグループ
Enablers and Barriers to Implementing ICU Follow-Up Clinics and Peer Support Groups Following Critical Illness: The Thrive Collaboratives
背景
ICUを生き延びた患者の多くはICU後症候群(PICS)と呼ばれる諸症状を経験しており、これらに対処する支援を必要としている。オーストラリアWestern Health, MelbourneのHainesらによるSCCMのThrive Collaborativesは、病院勤務医での定性的調査から、フォローアップクリニックとピアサポートプログラムを確立する際の助けとなる成功因子および障壁因子を特定した。
結論
フォローアップクリニックについて、10つの成功因子と9つの障壁因子が記述された。サバイバーシップの人間化が、フォローアップクリニックの主要な成功因子とみなされた。患者のストーリーやそこからの洞察を用いることは、他の医師や病院管理者からの支援構築に必要とされた。障壁としてはクリニックへのアクセスの問題、資金の問題があった。ピアサポートグループについては9つの成功因子、5つの障壁が特定された。グループ運営に関わるインフラの開発、参加への柔軟性などが重要とされた一方、ピアサポートの認知度の低さが障壁となると考えられた。
評価
がんサバイバーシップなどではすでにその役割が認められてきているが、PICSにおいてはまだ取り組みの端緒にある。本研究は3大陸21施設の勤務医への聞き取りから、実施にあたっての成功因子・障壁因子を提示した。積極的な臨床医のリーダーシップは最も重要な成功因子である。


