ICUダイアリーをRCTで検証、人工呼吸患者・家族のPTSD減らさず
Effect of an ICU Diary on Posttraumatic Stress Disorder Symptoms Among Patients Receiving Mechanical Ventilation: A Randomized Clinical Trial
背景
ICUダイアリーは、家族・訪問者・医療スタッフの手で日々の出来事・治療などを記録することで、ICU入室中の記憶の欠落・歪みを補完し、退室後の回復を助けることが期待されている。フランスBichat University HospitalのGarrouste-Orgeasらは、同国のICUで48時間以上人工呼吸を受ける成人患者を、医師・家族によるICUダイアリーまたは通常ケアに割り付け、3ヶ月後に盲検化された評価者が顕著なPTSD症状を評価する多施設ランダム化比較試験を実施した(n=657)。
結論
339名(51.6%)が3ヶ月後の評価を完了した。顕著なPTSD症状(IES-Rスコア22以上)は、ICUダイアリー群29.9%、通常ケア群34.3%と有意な差はなかった。IES-Rスコアの中央値はそれぞれ12、13であった。6つの事前指定二次アウトカムにも差はなかった。
評価
先行RCTはICUダイアリーの有益性を示唆していたものの(https://doi.org/10.1186/cc9260、http://doi.org/10.1097/CCM.0b013e31819287f7)、このRCTではアウトカムに有意差はなかった。効果を示すためには、別のセッティングや有効集団の絞り込みが必要かもしれない。


