重症肺炎患者へ漢方XueBiJing injectionが有効:中国RCT
XueBiJing injection versus placebo for critically ill patients with severe community-acquired pneumonia: A randomized controlled trial.

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Critical Care Medicine
年月
June 2019
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開始ページ
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背景

XueBiJing(血必浄)は紅花・赤芍・川きゅう・丹参・当帰を配合した伝統的漢方薬である。中国Fudan UniversityのSongらは、同国33施設の重症市中肺炎患者にXueBiJing injection(血必浄注射液)またはプラセボを投与するランダム化比較試験を実施した(n=710)。

結論

8日目までの肺炎重症度リスク分類の改善は、XueBiJing群の60.8%、プラセボ群の46.3%でみられた。28日死亡率はXueBiJing群15.9%、プラセボ群24.6%であった。XueBiJing群では人工呼吸期間、ICU滞在期間も短縮した。有害事象に群間差はなかった。

評価

中国では敗血症などに日常的に用いられる漢方処方薬で、メタ解析でもエビデンスレベルは低いものの有効性が示唆されている(https://doi.org/10.1016/j.jep.2018.05.043)。重症肺炎での本RCTでも有効性を示した。外部検証される価値は十分にある。

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取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)