女性患者のマイナーストローク・TIAは見逃されやすい?
Sex Differences in Presentation and Outcome After an Acute Transient or Minor Neurologic Event

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
JAMA Neurology
年月
May 2019
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開始ページ
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背景

急性脳梗塞の臨床像・治療・アウトカムには男女差があることが報告されているが、軽症の虚血性脳血管イベントについてはどうか。カナダUniversity of TorontoのYuらは、多施設の救急部門を受診した軽症虚血性脳血管イベントまたは脳卒中類似症状(stroke mimic)を有する患者の前向コホートにおいて、症状・診断・アウトカムの性差を評価した(n=1,648)。

結論

46.7%が女性であった。脳虚血の診断を受けたのは女性患者で67.8%、男性患者では76.8%と、男性患者で高率であったが、90日以内の脳卒中再発および90日複合アウトカムは同等であった。受診時の症状に男女差はみられなかった。

評価

女性患者の愁訴は非定型であるとの示唆もあるが、このコホートでは男女に提示症状の差はみられなかったにもかかわらず、女性の方がmimicとみなされる確率が高かった。女性患者の症状・愁訴を軽視する何らかのバイアスが存在する可能性があり、さらなる調査を要する。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)