未就学児の異物誤飲による救急受診:過去20年で全米75万件、最多はコイン
Foreign-Body Ingestions of Young Children Treated in US Emergency Departments: 1995-2015
背景
異物誤飲は特に2歳以下の乳児で好発する。アメリカNationwide Children’s HospitalのOrsagh-Yentisらは、National Electronic Injury Surveillance Systemのデータ(n=29,893)を用いた後向解析を行い、1995〜2015年に異物誤飲の懸念により救急で治療を受けた6歳未満の小児患者の疫学を記述した。
結論
期間中に救急で異物誤飲の評価を受けた小児は759,074名に上ると推定された。1万人あたりの異物誤飲発生率は、1995年の年9.5件から2015年には年18件に上昇した。誤飲は男児(52.9%)、1歳児(21.3%)で多かった。89.7%はそのまま帰宅可能であった。誤飲異物としては、コインが最も多く(61.7%)、おもちゃ(10.3%)、宝石(7.0%)、電池(6.8%)と続いた。コインの65.9%は1セント硬貨で、電池の85.9%はボタン電池であった。
評価
大半の誤飲症例は合併症を引き起こさないとはいえ、鋭利な異物、電池、磁石などでは摘出の必要が生じる。特に電池の誤飲は期間中急速に増加しており、保護者への注意喚起と有効な安全規制が急がれる。


