発熱新生児での重症細菌感染症リスクを層別化する臨床意思決定ルール
A Clinical Prediction Rule to Identify Febrile Infants 60 Days and Younger at Low Risk for Serious Bacterial Infections
背景
新生児の発熱は重症の細菌感染症が疑われることから、基本的に入院となり髄液採取も行われる。University of California, DavisのKuppermannらは、救急26施設の、発熱により重症細菌感染症の評価を受けた新生児(生後60日以内)コホートから、重症細菌感染症のリスクが低い児を特定する臨床意思決定ルールを開発(n=908)・検証(n=913)した。
結論
開発・検証コホートをあわせて、重症細菌感染症は9.3%であった(菌血症1.4%・尿路感染症8.3%・細菌性髄膜炎0.5%)。尿検査陰性(白血球エステラーゼ・亜硝酸塩・膿尿なし)、好中球絶対数4090/μL以下、血清プロカルシトニン1.71 ng/mL以下からなる臨床意思決定ルールが導出された。検証コホートでの感度は97.7%、特異度は60.0%、陰性適中率99.6%、陰性尤度比0.04であった。菌血症の1名、尿路感染症の2名が誤って低リスクに分類された。
評価
高い精度で低リスク児を同定し、入院や腰椎穿刺を最少化しうる新ルールであるが、実践への導入の前に、独立した外部コホートでの検証が不可欠である。


