脳卒中超急性期への病院前ニトロパッチは無益:RIGHT-2試験
Prehospital transdermal glyceryl trinitrate in patients with ultra-acute presumed stroke (RIGHT-2): an ambulance-based, randomised, sham-controlled, blinded, phase 3 trial
背景
急性期脳卒中では高血圧がしばしば見られ、予後不良と関連するが、高血圧をターゲットとした介入の効果は明確でない。イギリスThe RIGHT-2 Investigatorsは、発症4時間以内の脳卒中と推定される成人患者を、ニトログリセリン貼付剤またはsham被覆材にランダム割り付けする救急車ベースの第III相ランダム化比較試験RIGHT-2を実施した(n=1,149)。
結論
最終診断は、52%が虚血性脳卒中、13%が脳内出血、9%が一過性脳虚血発作、26%は脳卒中ではなかった。ニトロ群は、病院到着時に収縮期血圧で5.8 mmHg、拡張期血圧で2.6 mmHg降下した。最終診断が脳卒中またはTIAであった患者(n=408)での90日修正Rankinスケール(mRS)は、ニトロ群・sham群ともに3であり有意差はなかった(不良アウトカムのオッズ比1.25)。これは患者全体でも同様であった(1.04)。二次アウトカム・死亡・重篤有害事象にも差はなかった。
評価
先行する5試験のうちニトログリセリンの効果を示しているのは1件だけで、この試験ではニトログリセリンによりアウトカムが悪化する傾向が見られた。この結果により、超急性期脳卒中での降圧療法の検証は一区切りとなるだろう。


