小児患者での末梢挿入中心静脈ラインは感染・VTEリスクか
Comparison of Complication Rates of Central Venous Catheters Versus Peripherally Inserted Central Venous Catheters in Pediatric Patients
背景
末梢挿入中心静脈カテーテル(PICC)は、他の部位での挿入に比べて安全ではないとの懸念が浮上している。Medical College of WisconsinのNoonanらは、第四次医療小児病院での後向カルテレビューと病院品質改善の前向データベースにより、中心静脈カテーテル・PICC留置を受けた18歳未満患者での、中心静脈カテーテル関連血流感染症と静脈血栓塞栓症の頻度を調査した(n=2,709)。
結論
1,126件がPICCであった。PICCでは、中心静脈ライン関連血流感染症(オッズ比3.15)および静脈血栓塞栓症(2.71)が増加した。
評価
小児を対象にPICCとCVCの合併症を比較する初の研究とみられる。成人でもVTEのリスク増加が報告されており、前向の検証が求められている。


