喀血患者にトラネキサム酸吸入が有効か:ランダム化比較試験
Inhaled Tranexamic Acid for Hemoptysis Treatment: A Randomized Controlled Trial
背景
トラネキサム酸はCRASH 2試験の成功以降、出血へのその有効性が見直されている。イスラエルMeir Medical CenterのWandらは、喀血患者(大量喀血や血行動態不安定は除外)に対して、トラネキサム酸または対照プラセボを噴霧するランダム化比較試験を実施した(n=47)。
結論
トラネキサム酸吸入群では2日目から喀血量の有意な減少が見られ、5日以内の喀血解消はトラネキサム酸群96%・プラセボ群50%であった。またトラネキサム酸群では入院期間が短縮した(5.7日 vs. 7.8日)、出血コントロールのための侵襲的処置も少なかった(0% vs. 18.2%)。副作用は両群で見られず、非有意ながら30日死亡・再発もトラネキサム酸で少ない傾向が見られた。
評価
小規模な試験ではあるが、トラネキサム酸の安全性・有効性を確認した。重度でない喀血患者での説得力のある選択肢とみなせる。


