「気を失いかけた」は失神と同程度に高リスク
Comparison of 30-Day Serious Adverse Clinical Events for Elderly Patients Presenting to the Emergency Department with Near-Syncope Versus Syncope
背景
ふらつき・めまい・熱感/冷感などを愁訴とする前失神様症状(near-syncope)は、失神と一連の疾患スペクトラムと考えられているが、そのリスクは失神よりも小さいのか。William Beaumont Hospital-TroyのBastaniらは、11施設の救急部門で前向観察研究を実施し、60歳以上の失神・near-syncope患者のアウトカムを比較した。
結論
3,581名のうち、39%がnear-syncope、61%が失神であった。ベースラインでは、うっ血性心不全、冠動脈疾患、不整脈既往、非白人、呼吸困難がnear-syncope患者で多かった。30日以内の死亡または重大な臨床的事象は、near-syncope患者18.7% ・失神患者18.2%と差はなかった。
評価
両者を同一の臨床実体とみなすべきかについて、先行研究の見解は分かれていたが(http://doi.org/10.1016/j.annemergmed.2009.07.027、http://doi.org/10.1016/j.annemergmed.2014.07.452)、本研究は高品質のデータを追加し、この重要な臨床的疑問に一定の見通しをもたらした。


