ARDSでないICU患者での低一回換気量に利益なし:PReVENT試験
Effect of a Low vs Intermediate Tidal Volume Strategy on Ventilator-Free Days in Intensive Care Unit Patients Without ARDS: A Randomized Clinical Trial
背景
低一回換気量による肺保護的換気は急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者での標準ケアとなっているが、非ARDS患者での利益はあるか。PReVENT Investigatorsは、オランダの6施設ICUで、ARDSでなく早期抜管が見込まれない人工呼吸患者(n=961)に対し、低一回換気量または標準一回換気量を割り付けるランダム化比較試験を実施した。
結論
28日目までの人工呼吸不要日数は、標準治療群・低一回換気量群とも21日であった。ICU滞在日数(6日 vs. 6日)、入院日数(14日 vs. 15日)、28日死亡率(34.9% vs. 32.1%)、90日死亡率(39.1% vs. 37.8%)にも差はなかった。ARDS、肺炎、重度の無気肺、気胸の発生率にも有意差はなかった。
評価
ARDSにおける低一回換気量の死亡率低下効果は確立されているが(http://doi.org/10.1056/NEJM200005043421801)、非ARDS患者での本試験では一回換気量はアウトカム差をもたらさなかった。同テーマでEPALI試験も行われている(NCT02070666)。


