ガイドラインへの抵抗:急性細気管支炎小児でのX線実施率減らず
Use of Radiography in Patients Diagnosed as Having Acute Bronchiolitis in US Emergency Departments, 2007-2015
背景
ガイドラインは、細気管支炎の小児におけるルーチン的な胸部X線を行わないことを推奨している。カナダMontreal Children’s HospitalのBursteinらは、National Hospital Ambulatory Medical Care Surveyからの2007〜2015年アメリカ救急受診データを用い、細気管支炎診断を受けた2歳未満の小児におけるX線検査率を調査した。
結論
59,921件の小児救急受診があり、うち1.1%が細気管支炎と診断された(中央値生後8ヶ月)。46.1%がX線検査を受け、その割合に年ごとの変化はなかった。救急から帰宅した患者の割合は89.7%であったが、これらの患者でのX線検査利用率も46.2%であった。非小児病院および非白人/非黒人児では画像検査使用が多かった。
評価
X線は重症度確定に役立たないだけでなく抗菌薬利用を増やすなどのデメリットもあり、ルーチン的実施は推奨されていないが(http://doi.org/10.1542/peds.2014-2742)、そうしたガイドラインの制定やChoosing Wiselyキャンペーン後にもX線実施率は変化していないことが明らかにされた。


