ガイドラインへの抵抗:急性細気管支炎小児でのX線実施率減らず
Use of Radiography in Patients Diagnosed as Having Acute Bronchiolitis in US Emergency Departments, 2007-2015

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
The Journal of the American Medical Association
年月
October 2018
320
開始ページ
1598

背景

ガイドラインは、細気管支炎の小児におけるルーチン的な胸部X線を行わないことを推奨している。カナダMontreal Children’s HospitalのBursteinらは、National Hospital Ambulatory Medical Care Surveyからの2007〜2015年アメリカ救急受診データを用い、細気管支炎診断を受けた2歳未満の小児におけるX線検査率を調査した。

結論

59,921件の小児救急受診があり、うち1.1%が細気管支炎と診断された(中央値生後8ヶ月)。46.1%がX線検査を受け、その割合に年ごとの変化はなかった。救急から帰宅した患者の割合は89.7%であったが、これらの患者でのX線検査利用率も46.2%であった。非小児病院および非白人/非黒人児では画像検査使用が多かった。

評価

X線は重症度確定に役立たないだけでなく抗菌薬利用を増やすなどのデメリットもあり、ルーチン的実施は推奨されていないが(http://doi.org/10.1542/peds.2014-2742)、そうしたガイドラインの制定やChoosing Wiselyキャンペーン後にもX線実施率は変化していないことが明らかにされた。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)