ベットサイドエコーは原因不明低血圧のアウトカムを改善しない:国際ランダム化比較試験
Does Point-of-Care Ultrasonography Improve Clinical Outcomes in Emergency Department Patients With Undifferentiated Hypotension? An International Randomized Controlled Trial From the SHoC-ED Investigators

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Annals of Emergency Medicine
年月
October 2018
72
開始ページ
478

背景

確定診断のできない低血圧の評価に超音波検査が有用な可能性が示唆されている。カナダDalhousie UniversityのAtkinsonらは、低血圧(収縮期血圧100 mmHg未満またはショック指数1未満)の患者を、早期のポイントオブケア(POC)超音波検査またはPOCを行わない通常ケアに割り付ける多国籍ランダム化比較試験を実施した(n=273)。

結論

患者の半数以上は敗血症と診断された。30日生存/生存退院率はPOCエコー群76.5%・通常ケア群76.1%と差はなかった。CT実施率・循環作動薬/輸液使用・ICU滞在/入院日数にも有意差はなかった。

評価

このテーマを検証する初のRCTであったが、リクルート不調と無益性のため試験は早期に中止された。POCエコーは原因不明低血圧での診断精度を増すと考えられるが、アウトカムへの影響は小さく、ルーチンに実施すべきとは言えない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)