出血性ショック患者での血漿蘇生、都市部搬送では無効結果:ランダム化試験
Plasma-first resuscitation to treat haemorrhagic shock during emergency ground transportation in an urban area: a randomised trial
背景
近年、外傷性出血における血漿輸血の重要性が認識されるようになっているが、病院前でのベネフィットについてはエビデンスが限られる。University of Colorado DenverのMooreらは、都市部レベル1外傷センターで、出血性ショックに至った外傷患者に血漿または生理食塩水を投与する単施設ランダム化試験を実施した。
結論
144名がランダム化された。ベースライン特性および搬送に要した時間は両群で同等であった。28日死亡率は血漿輸血群15%・対照群10%であった。ITT解析では、安全性アウトカム・有害事象に有意差は見られなかった。
評価
NEJM誌に発表されたPAMPer試験(http://doi.org/10.1056/NEJMoa1802345)は、出血性ショックリスク患者でのヘリ搬送中の血漿輸血により死亡率が低下することを示したが、対照的に本試験では一貫した効果は見られず、試験は中途終了した。搬送時間の短い都市部患者では、病院前に血漿を輸血する意義は小さいと思われる。


