CTオーダー率が低い環境では小児頭部CTルールの有効性は小さい
Accuracy of Clinician Practice Compared With Three Head Injury Decision Rules in Children: A Prospective Cohort Study

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Annals of Emergency Medicine
年月
June 2018
71
開始ページ
703

背景

軽症頭部外傷小児におけるCTの必要性に関しては、十分に検証された複数の臨床意思決定ルールが存在している。オーストラリアRoyal Children’s HospitalのBablらは、軽症頭部外傷を有する救急小児を対象として、CTの必要性に関する臨床医判断の正確性をPECARN・CATCH・CHALICEの各ルールと比較した(n=20,137)。

結論

8.3%がCT検査を受け、0.8%(160名)が臨床的に重要な外傷性脳損傷(ciTBI)を有した。ciTBI患者のうち158名では初回受診時にCT検査が実施された(感度98.8%・特異度92.4%)。ciTBIについてのPECARN(2歳未満)・PECARN(2歳以上)・CATCH・CHALICEの感度はいずれも90%以上であったが、特異度は52.0%-78.6%であった。

評価

3ルールを大規模比較した研究(https://doi.org/10.1016/S0140-6736(17)30555-X)の事前指定二次解析である。CTの適応に関してすでに高品質の判断が行われている現場では、臨床ルールの付加価値は小さく、厳格な遵守はかえってCTオーダーを増やす可能性が高い。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)