医師同士のクロスチェックで救急医療ミスを4割減:CHARMED試験
Effect of Systematic Physician Cross-checking on Reducing Adverse Events in the Emergency Department: The CHARMED Cluster Randomized Trial
背景
多くの患者を相手に迅速な判断が求められる救急部門の環境は、医療ミスのリスクが高いと考えられるが、複数の救急医の関与によりこのリスクを低減できるか。フランスSorbonne UniversiteのFreundらは、同国6施設の救急部門をクロスオーバーでクラスターランダム化し、1日あたり3回のシステマティックなクロスチェック(簡易的な症例報告とフィードバックなど)が医療ミス発生率に与える影響を検証した(患者n=1,680)。
結論
ニアミスを含む有害事象は、クロスチェック群で6.4%、対照群で10.7%であった(相対リスク40%減)。リスクの減少は、ニアミスについてのみ有意で(47%減)、重大有害事象については有意でなかった(29%減)。
評価
申し送りなど複数の医師の関与があった患者の方が医療ミスが少ない、というやや意外な調査結果(http://doi.org/10.1016/j.jemermed.2012.11.061)を受けて行われた介入試験である。同僚との症例共有とフィードバックは、患者の評価・管理に慎重さをもたらし、ミスを低減させる可能性が高い。


