院外心停止でのバッグ換気は気管挿管に劣らないか?:CAAM試験
Effect of Bag-Mask Ventilation vs Endotracheal Intubation During Cardiopulmonary Resuscitation on Neurological Outcome After Out-of-Hospital Cardiorespiratory Arrest: A Randomized Clinical Trial
背景
院外心停止(OHCA)患者における病院前からの気管挿管(ETI)に、バッグマスク換気(BMV)を上回るベネフィットが存在するかに関しては、長らく議論が続いている。フランスUniversite Paris DescartesのJabreらは、OHCA患者での気道管理戦略として、ETIに対するBMVの非劣性性を評価する多施設ランダム化試験を実施した(n=2,043)。
結論
28日神経学的良好アウトカムは、BMV群で4.3%、ETI群では4.2%であった(差0.11%)。生存退院率はBMV群28.9%・ETI群32.6%、28日全生存率は各5.4%・5.3%と有意差はなかった。困難気道を含む合併症はBMV群18.1%・ETI群13.4%で、失敗は6.7%・2.1%、胃内容物の逆流は15.2%・7.5%でみられた。
評価
この問題に関して望まれてきた大規模RCTエビデンスである。両群の生存アウトカムに有意差はなく、BMVの非劣性マージンを満たすことは出来なかった。有害事象はBMV群で多く、気管挿管が有害な可能性を示唆した大規模観察研究(http://doi.org/10.1001/jama.2012.187612)に対する重要な反証となる。


