失神による救急受診患者での肺塞栓症は非常にまれ
Prevalence of Pulmonary Embolism in Patients With Syncope
背景
肺塞栓症(PE)を原因とする失神はまれなものと考えられてきたが、PESIT研究は失神による入院患者の6人に一人でPEが見られると報告した。イタリアUniversita degli Studi di MilanoのCostantino らは、カナダ・デンマーク・イタリア・アメリカの5つのデータベースで、失神により救急を受診した成人患者におけるPE有病率(ICDコードに基づく)を推定した(n=1,671,944)。
結論
PE有病率は0.06%-0.55%であり、入院した患者では0.15%-2.10%であった。90日PE有病率はそれぞれ0.14%-0.83%、0.35%-2.63%であった。また90日までの静脈血栓塞栓症有病率は0.30%-1.37%、0.75%-3.86%であった。
評価
失神による入院患者で体系的精査を行ったPESITではPE有病率は17%と報告されているが(http://doi.org/10.1056/NEJMoa1602172)、このコホートでは非常にまれであった。PE除外のためのルーチンな評価は不要と考えられる。


