敗血症性ショック患者でのステロイドは死亡率を下げない:ADRENAL試験
Adjunctive Glucocorticoid Therapy in Patients with Septic Shock
背景
敗血症性ショック患者でのステロイドが死亡率を低下させるとするエビデンスは乏しい。オーストラリアUniversity of New South WalesのVenkateshらは、人工呼吸を必要とする敗血症性ショック患者に、ヒドロコルチゾンまたはプラセボを割り付け90日死亡率を比較するランダム化試験ADRENALを実施した(n=3,800)。
結論
90日時点での死亡率は、ヒドロコルチゾン群で27.9%、プラセボ群で28.8%であった。ショック離脱はヒドロコルチゾン群で早かった(3日 vs. 4日)。ヒドロコルチゾン群の患者では人工呼吸器離脱も早かった一方(6日 vs. 7日)、人工呼吸器不要生存日数に有意差はなかった。その他のアウトカムにも、輸血(37.0% vs. 41.7%)を除き、有意差はなかった。
評価
低用量ステロイド療法は死亡率には影響しなかったものの、(敗血症ガイドラインにおける弱い推奨の根拠となっている)ショック離脱までの期間の短縮をもたらした。


