急性蕁麻疹でのステロイド追加は無益
Levocetirizine and Prednisone Are Not Superior to Levocetirizine Alone for the Treatment of Acute Urticaria: A Randomized Double-Blind Clinical Trial
背景
急性蕁麻疹では抗ヒスタミン薬に加えて補助的にステロイドを用いることがあるが、エビデンスは限定的である。フランスCentre Hospitalier UniversitaireのBarniolらは、発症24時間以内の急性蕁麻疹患者を対象として、レボセチリジン(5日間)にプレドニゾンまたはプラセボ(4日間)を加える二重盲検RCTを実施した(n=100)。
結論
2日間でプレドニゾン群の62%、プラセボ群の76%が掻痒スコア0となった。再発はプレドニゾン群30%・プラセボ群24%であった。軽度の有害事象が各12%・14%で報告された。
評価
既存のエビデンスは、旧世代の抗ヒスタミン薬を用いた小規模RCTとコホート研究によるものであった。血管浮腫を伴わない急性蕁麻疹では、ファーストラインでのステロイド追加は支持されない。