COVADIS基準による微小血管狭心症（MVA）患者のMACE予後

Clinical characteristics and prognosis of patients with microvascular angina: an international and prospective cohort study by the Coronary Vasomotor Disorders International Study (COVADIS) Group

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背景

COVADIS（Coronary Vasomotor Disorders International Study Group）基準によるMVA（微小血管狭心症）患者の予後は。日本Tohoku University（東北大学）のShimokawaらは、世界7カ国14施設686名の登録患者データを前向解析した。一次エンドポイントは、MACE（心血管死・非致死性心筋梗塞・非致死性脳卒中・心不全/不安定狭心症入院）である。

結論

患者は64%が女性であった。中央値398日の追跡期間中に78件のMACEが発生し、その独立予測因子は高血圧と冠動脈疾患（CAD）既往であった。性差・民族差はなかったが、女性は男性よりSeattle Angina Questionnaireスコアが低かった。

評価

同基準設定グループ自身による国際研究で、実態の解明を進めた。EHJは、2021にMVA疑診患者へのドプラーエコーによるルーチンCFVR測定の有益性を示した iPOWER研究結果を掲載しており（https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33477168/）、有力な方策である。